日本超音波医学会 第36回関東甲信越地方会学術集会

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日本超音波学会

ご挨拶

日本超音波医学会 第36回関東甲信越地方会学術集会

会長 沼田 和司
横浜市立大学附属市民総合医療センター 消化器病センター

沼田 和司

 この度、⽇本超⾳波医学会 第36回関東甲信越地⽅会学術集会の会⻑を拝命し、 2024年10⽉5⽇(⼟)~6⽇(⽇)の2⽇間、東京江東区有明の有明セントラルタワー ホール&カンファレンスにて開催する運びとなりました。ここに謹んでご挨拶申し上げます。

 ゆりかもめ線の東京ビッグサイト駅から徒歩4分、りんかい線の国際展示場駅からは徒歩5分の位置にできた新しい会場で、二日間当学会のみの貸し切りです。講演会場に使用する以外にも会議室が複数存在し、ランチョン以外にもハンズオン等にも使用できますし、会場前の展示スペースも十分あります。この会場での現地開催をメインとし、一部オンデマンド配信を併用した形式での開催を予定しております。

 学術集会のテーマは「超音波 診断そして治療」です。超音波は超音波でよくみえる部位においては造影CT/造影MRIよりも空間分解能がよく、小病変でも詳細な検討が可能です。B-modeだけでは検出できない肝細胞癌が超音波造影剤と融合画像の組み合わせにより診断可能となり、その結果、超音波ガイド下の穿刺治療の適応拡大につながっております。正確な診断があればこそ適切な治療が可能となります。近年の薬物治療の進歩にともない、薬物治療と穿刺治療の逐次治療が可能となったのみならず、近い将来、穿刺治療後の再発予防のために薬物治療が使用可能となります。また超音波そのものの力を一点に集めて病変を熱または機械的に変性させる集束超音波の臨床治験が切除不能な膵臓がんを対象に国内で開始されております。このように超音波による正確な診断と超音波を用いた治療は切り離せない関係となっておりますので、今回の学会では診断のみならず治療に関しても一人の多くの方々に関心をもっていただけるようにしたいと考えております。

 新人の医師ならびに工学研究者を対象の「関東甲信越地方会新人賞」と技師さん対象の「技師優秀演題賞」「技師奨励賞」の選考が土曜日の午後に移行し発表しやすくなり、かつ優秀賞も豪華になりましたので、ぜひご応募ください。

 会場となる有明・お台場地域は近年の再開発も著しく、人気の観光スポットや東京オリンピックの会場となったレガシーも数多くございます。暑さも和らぎ過ごしやすい時期となる東京・有明にぜひお越しいただければ幸いです。